高校受験を受ける際は中学の時の成績、つまり内申点が関係するため、成績が悪いと高校に行けないのでは、と考える人もいると思います。
事実、高校受験においては多くの高校が内申点を配点に組み込んでおり、学校の成績が悪いことが不利に働いてしまう事も。
本記事では、成績が悪い場合に高校に行けないのかについて、および、成績が悪い場合にどのように挽回すべきかについて記載していきます。
成績が悪いと高校に行けないのか
学校の成績が悪い = 通知表の評定が悪い
とした場合、以下も高校受験の評点に組み込まれるため、挽回は可能です。
ただし、内申点および上記試験等の割合については都道府県、公立か私立か、推薦か一般入試か、に応じて異なっています。
内申点の割合について
基本的には「中学1年から3年までの成績」が計算の対象となり、内申点と学力試験の配分が半々くらいのケースが多いです。
ただ東京都など、地域によっては中学3年の成績のみを見るところもあります。
東京都立高校を受験する場合
東京都を例に挙げると、
国語、数学、理科、社会、英語の5教科×5段階の最大25点と、保健体育、音楽、技術・家庭、美術の4教科×5段階評定×2倍の最大40点の合計値、最大65点が内申点の算定に必要な点数になります。
この65点を300点満点で換算したものが内申点となり、学力検査5教科500点を700点満点で換算したものと足し合わせて1000点満点の総合得点で評価されます。
頭が悪くても挽回する方法
うちの子は頭が悪いから、といって高校受験を諦めてはいないでしょうか。
頭が悪くても挽回する方法について以下に記載します。
勉強を好きになる
そもそも「頭が悪い」というのと「勉強ができない」というのは似て非なるもの。
勉強ができないのは「勉強に興味が持てていない」のが最大の原因です。
例えば、勉強ができない子でも、好きな趣味に関する知識は人一倍ある、というケースは多いですよね。
同様に、勉強に関しても好きになることが、勉強ができるようになる近道です。
中学、高校までの勉強はゲーム感覚、パズル感覚で解いていける問題がほとんどですので、一度感覚を掴んでしまえば勉強はできるようになります。
副教科(保健体育、音楽、技術・家庭、美術)に力を入れる
先ほど挙げた東京都の都立高校入試の内申点のように、内申点については副教科の方が配点が高いこともあるため、副教科に力を入れるのも挽回する方法としてメリットがあります。
意外と、しっかり勉強してる人でも上記の副教科は成績が低いというケースも多いので、この4教科を1つでも多く頑張ることでも高校入試においては有利に働きます。
東京都の例を挙げると、副教科4つがオール1の人とオール5の人で比べると、1000点満点換算で実に166点もの差をつけることができます。この配点を見るととても大きいと感じるのではないでしょうか。
授業を真面目に受ける
普段の授業を受ける態度も大事です。
普段から宿題をしっかりやってくる、授業は真面目に聞く、といった基本的な動作を徹底することで、通知表に反映され、内申書も自然と良いものが仕上がってきます。
諦めないことが大切
どうせ内申が悪いから、勉強ができないからと諦めることはなく、いつの時期からでも挽回は可能です。
諦めないという力は、高校受験だけでなく、これからの人生で大きく役立つことでしょう。